アイデアが浮かばない原因
■作家といっても、専従できる人は少ないですね。 むしろ、ふだんは会社や学校で忙しくて、週末に小説やマンガをかいている、 というタイプが主流でしょう。
では、こういう生活をしていて、作品がうまくかけるかというと、 意外とできるんですね。 むしろ、時間がたくさんあって、いつでもできるという場合は、かえって 油断して、原稿がいくらも進まないうちに1日が終わっていたということに なりがちのようです。
たとえば、朝は6時に起きて、学校や会社に行き、夜の8時くらいに帰ってくる 場合、それから原稿をかくのはけっこうきついと思います。 無理をすればかけるけど、次の日のことを考えると、あまり無理もできません。
ここで重要なのは、実は原稿をかくことではないんですね。
それでは何なのか、というと 「作家としての意識を維持すること」 です。
原稿は週末、余裕のあるときにかくのがいいでしょう。 平日には、「アイデアをメモすること」がおすすめです。 マンガだったら、4コマのオチを考える。 小説だったら、1段落に入るイメージをメモしておく。
という具合に、
・あるまとまりをイメージして、
・忘れないうちにメモしておく
ことが、作家としての意識の維持につながります。
電車で移動しているときや、休み時間などのちょっとした「空き」を 利用するのがポイントです。 こういうコマ切れの時間を使って、ちょっとしたアイデアを拾い上げることに 慣れておくと、アイデアを無駄にすることがなくなります。
机に向かって、「本格的なアイデア」を考えだそうとすると、ほとんどの場合 「こんなアイデアはたいしたことないな」 「これは半端で使えない」 「こんなカッコ悪いのはダメだ」 というふうに、アイデアをつぶすことに意識が向いてしまいます。
これが「アイデアが浮かばない」本当の原因です。
ちょっとした空き時間を利用すれば、アイデアをつぶす前にタイムリミットに なります。 これが、空き時間活用のメリットです。
同じアイデアでも、メモするのと、つぶすのでは、その後の展開や 作者であるあなたのやる気がまったく違ってきます。 アイデアをためることは、主人公や舞台のイメージを強力にすることに つながりますから、週末に原稿をかくときには、思ったよりすらすら 取り組めるでしょう。 こうしてできあがった原稿は、予想よりもいい仕上がりになるはずです。
その原因は、もちろん、意識を持続して主人公や舞台に詳しくなったからです。 これを習慣にすれば、ふだん忙しくても作品づくりに取り組むことができます。 学校や会社に行っている間は、作品づくりから解放されるので、 むしろいい気分転換になるかもしれません。
重要なのは、自分のやりたいことに焦点をあてて、それをずらしてしまうような ことをできるだけ避けて、自分にとってベストな状態を継続することです。 これが実行できれば、すばらしい作品を書き上げるのは時間の問題です。 ぜひ、目標を高く持って、ベストな状態を継続してください。
なお、「そうはいっても、1日中、時間を使えるプロがうらやましい」という
人もいるかもしれません。
たしかに、プロになれば1日中、時間を使えますが、
・依頼が重なって
・締切が迫ってくると
徹夜の状態が続くようになります。
これは覚悟の上かもしれませんが、こうなったときのポイントは
・その仕事をこなしながら、
・さらに自分の能力をアップする機会を自分に与えること
です。
締切に追われて、仕事をこなすだけでは、精神的にもきつくなります。 それを避けるためにも、能力アップは欠かせません。