ストーリー展開のためのエンジン
■序盤から中盤、そして中盤から結末へと至る展開の中で、
あなたはどの箇所が最もかきやすいですか?
あるいは、どの部分が一番苦手でしょうか?
よくあるのが、序盤から中盤にかけて、いろいろなネタを出し尽くして、 その後はネタがなくなり、さらにどうやってまとめたらいいのかわからなく なってしまう、というパターンです。
これは、「ネタがあればなんとかなった」という問題ではなく、 作品を構成する「要素が機能しなかった」というところに敗因が あります。
ためしに、原稿用紙10枚くらいのものをかいてみるとわかります。
ネタはあるんだけど、どういう構成にしたら一番いい形になるんだろうか?
この答えがすんなりわかる人は、長編でも乗りきることができます。
実は、中盤以降でうまく進まなくなるとき、
・作者も作品の構成がよくわかっていない
ことが多いですね。
では、どうすればいいでしょうか?
序盤では、まだ話の流れるままに書いていますから
それほど複雑ではないし、何より
・主人公の重要な行動がわかる
はずです。
この重要な行動をチェックすると、ストーリーの柱が見えてきます。
ここから、次の展開をつくっていけばいいのです。 主人公の行動によって、ライバルになる人物がかなりの影響を受けている ため、そこには何か「問題」が発生しています。 それは小さなものでもかまいません。
その「問題」は、ストーリー展開のためのエンジンになります。 「問題」の根が深いほど、強力なエンジンになります。 もしかすると、強力すぎて、手に負えなかったのかもしれません。 でも、ていねいに見ていけば、そういう強力なものでも、自分の手に合うような 大きさに調整できます。
ここまでくれば、あとはストーリーの中から、次の展開が生まれてくるでしょう。 それを観察して、原稿に書けばいいのです。
とくに、中盤から結末に至るところでは、「自然な展開」が求められます。 この「自然な展開」を追求していけば、そのプロセスで、いろいろな発見が できるはずです。 結局、作品をかきながら、どれだけていねいに観察して新しい発見をするかが 決め手になります。
新しい発見が多いほど、それはオリジナル性が強く、内容が充実した作品に なる可能性が高まります。 「作品をたくさんかいてみる」というのは、この観察力を強化し、使い慣れる ことを目標にしているということです。
気がついていたでしょうか?
ただ、作品をかいているだけでは、残念ながらあまり力が伸びません。
ぜひ、「新しい発見」を意識してください、