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読者は想像力を使って読みとる



■小説を読んでいて、「あまり雰囲気が伝わってこないなあ」と 思ったことはありませんか?

書いている本人は、きちんと内容を詰め込んでいるつもりだけど、 それがなぜが読者に伝わってこない……。

おそらく、文章がばらばらに並んでいるだけなんです。 文章と文章が反応して、そこから何かが発生すれば、それが読者に 「雰囲気」として伝わるはずです。
そこで、文章をただ並べるだけでなく、何かが発生するようにしなくては なりません。

作品を実際に書いているあなたはどうですか?

これを満たす作品になっているでしょうか。 実は、これができていれば、小説を書くことがかなり楽になっている はずです。 できていない場合は、書いていてもなんとなく満たされないような気分に なるでしょう。 この差はやはり、作者の側から見ても大きいですね。

一番、引っかかりやすいのが、説明文になっているパターンです。

まじめに書こうとするほど、説明文になってしまう……。
しかたがないですね。 作者がまじめな分、やっかいなのですが、乗り越えてもらうしかありません。

たぶん、小説を書く前に、いろいろ構想を練ったりしているでしょう。 それを、そのまま書いてしまうと、「説明」になります。

構想は構想。小説とは別物ですから、ここは「小説」に意識を向けてください。 構想で考えだしたことをすべて読者に伝えなくてもいいんです。 そのうちの2つか、3つくらい伝わればいいな、というスタンスで書いて みたらどうでしょうか。

自然に「すべてを説明して伝えなければ……」という意識が消えて、 肩の力が抜けます。 この状態で書けば、だいぶ改善されるでしょう。 実は、小説が読まれるとき、それは読者のものです。 読者に想像を促す力が大きいほど、それは素晴らしい小説です。 そこを説明文で押しつけてはいけません。

読者が自ら想像力を使って読み取ったとき、その小説のもっている意味が 立体化します。 作者としては、読者に想像を促すような意識を常にもっていることが 必要です。

これは重要ですね。 この意識をもたずに、何年も小説を書いていても、それほど実力が伸びません。 この感覚が想像できるでしょうか?

もし、想像できたら、作家としてこれから十分伸びると思います。 あとは実践するだけです。 文と文の間は、読者が想像力を使って埋めてくれます。 この状態は、考えただけでおもしろいですね。 文章を思いきって、どんどん省略できるような気がしてきます。 これは、ぜひ、試してみてください。

書いていて、いままでとは何かが違うことがわかるでしょう。 その感覚を覚えてください。

意味の立体化には、確かに文章力が必要ですが、そんなことをいっていたら、 できる人が限られてしまいます。 それではしょうがないので、だれでもアプローチできる方法を考えました。

そのポイントは、「もっと読者に助けてもらう」ことです。 作者がひとりですべてを抱えこまなくてもいいんです。 少しは楽になりましたか?



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