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複数の情報を組み合わせる



■現在では、情報を集めること自体は、それほど難しくありません。 むしろ、そこから重要なものを選別することの方が、やっかいかもしれません。 集まってきた情報が、すべて正しいとは限りませんし、自分にとって有用な ものか判断することも、すぐにできるとは限りません。

そのため、以前のように「情報を集積する」ことに、どれだけの意味があるのか 疑問が沸いてくるでしょう。

実は、情報が少ないときほど、「集積」する意味が大きくなります。 ある程度、情報が集まってくると、だんだん「集積」することに意味が なくなってきます。 これは、情報が互いに関連をもち、新しい意味を作り出す性質をもって いるからです。

情報が1つしかないとき、それはどんな意味をもっているでしょうか? その情報を構成している単語の意味をもっていることはわかりますが、 それはどんな文脈で意味を発揮するのでしょう?

ふつう、文章は文脈によって、意味が変わってきます。

文脈を無視して、単語の意味だけを追うのは、テストのために 英語を丸暗記するようなものです。 これでは、いつまでたっても使えるようにはなりません。 情報は複数集まることによって、新しい意味を生み出します。

実は、人間も同じです。 問題の解決を依頼するなら、知識をたくさん蓄えているだけの人より、 知識を有効に活用できる回路をもっている人に頼むでしょう。 この回路をもっている人は、複数の知識から新しい意味が生まれることを 知っています。 このことを知らない人は、複雑な現象にも「単語の意味」を無理矢理 あてはめようとします。

こうなると、もう差がつくのは必然です。 現在のように情報の多い状況では、「複雑な現象」を「とりあえず知っている 知識」の範囲内でなんとか解釈しようとする人が増加します。 知識が不足しているというより、本質的な問題として、情報を組み合わせて 新しい意味を生み出すことに慣れていないことがあげられます。

情報社会に入ったとたん、急に情報を使いこなせなくなっています。 複数の情報を組み合わせると、新しい意味が生成される。 これが、情報編集のポイントです。

情報社会の視点からみると、コンピュータの技術を覚えるより、 このような情報編集のポイントを理解して、使えるようになること のほうが、よほど重要なのですが、実際にはあまり認識されていない ようです。



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