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小説のスタートはここから



■小説を書くとき、多くの人が、文章を気にしすぎる傾向がある ようです。
・ストーリーができない
・文章をどうやって書いたらいいのかわからない
・文章に自信がない
こうして、本来書かれるはずだった作品が、書かれないまま 消えてしまいます。

でも、本当は「書きながら、文章がだんだん固まってくる」のですから、 書かないままだと、「夢」のまま終わります。

では、どういう文章で書けばいいのでしょう?
答えは、「小学生が書くような作文の文章」です。

スタート地点としては、これで十分だと思います。 書きはじめれば、あとは上達する一方です。
・実際にすぐ書きはじめることができる
・書けば書くほど上達する
いいことばかりですよね。 問題ありません。

とくに、文学の場合は、文体を生成するのが「仕事」です。 最初から、「これが小説の文章だ」と言い切れるようなものが 存在しているのではありません。

もし、そういうものが存在していたら、文学は、いらないのでは ないかと思います。

「プロセスで生成されるもの」を最初から求める、というのは 短絡的な考えです。

時代のスピードが速いため、
・結果を先に求めて
・マニュアル化する
という思考パターンが身についています。

あるいは、学校教育で「結果を暗記して」「テストで時間内に解答する」 ことが当たり前になっていたからかもしれません。 数学も今や「丸暗記科目」です。 困りましたね。

でも、この「妙に短絡的な思考パターン」を切り捨てないかぎり、
・新しいビジネスをつくりだすことも
・小説を書くことも
できません。

自然科学の領域で新発見をすることも、もちろんできません。

はっきりいって、今の時代に、この妙な思考にとらわれているのは、 30kgの鉄のかたまりを両足につけて、短距離走に出るようなものです。 時間だけはどんどんすり減っていくのに、ぜんぜん前に進まない。 もっと、思考を軽くすることが必要です。

とにかく、最初の文を書いてみる。 それは他人が読んで意味が通じれば十分です。 それに続く文を次の行に書いてみる。 すると、2つの文が「意味」を生み出します。

小説のスタートは、これでOKです。 おもしろいと思ったら、さらに次の行に文を書いてみる。 これを続けていると、身体のリズムが基盤になって、文章にも リズムが出てきます。

ますますおもしろくなってきて、続けていると、知らない間に 文体が発生している。 これでいいじゃないですか。 書かないまま消えてしまうより、10000倍はマシです。 というより、他に小説の書き方があるんでしょうか?

あとは、本当に書くことに興味があるのかどうかにかかってきます。 興味がなければ、いずれ離れていくでしょう。 それは別にかまいません。

一方、興味があって、書き続けていれば、自然に文体が発生します。 書かなければ、文体に触れることさえできません。 書くことで生成された文体は、作家にとって 「思考と感性のかたまり」です。 これを大事にしない作家がいるでしょうか?

「文体が優れている」というのは、その作家が自分の 「思考と感性のかたまり」を大事にしているということです。 こう考えてくれば、文体や文章について難しく考えずに 「とにかく書いてみよう」という気持ちになれるのでは ないでしょうか?

それ以上に大事なことなんかないですよね。



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